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【笛吹き道中記】朱鷺たたらメルマガ78 2023/04/19

執筆者の写真: Tatara TokiTatara Toki

「もっと自由自在に吹けたらいいなぁ」




プロの演奏を聴くと、自由自在に、しかも簡単そうに!

演奏していますよね。


よほど練習してきたんだろうな。

・・・確かに、その通りです!(笑)


ですが、闇雲にただただ吹いていたのでは、

あまり効率よくありません。



理論、というと堅苦しくて、できれば脇に置いておきたいかもしれませんが、

理論も併せて理解していくことが、

自由な演奏に繋がると確信しています。




さて、5月28日(日)篠笛アンサンブルセミナーを開催します。

このたびは、ピアノとのアンサンブルです。

講師にジャズピアニスト、小笠原純子さんをお招きします。


昨今、篠笛も他の西洋楽器とのコラボレーションが増えてきており、和楽器バンドしかり、

アニソンにも邦楽器が活躍していますね。

いまわたしたちがよく耳にする音楽は、西洋音楽を土台にした作りで出来ています。



和楽器の演奏も、こうした西洋音楽の土台の上で奏されていることが多いです。

特にアニソンなどはまさにそうです。

そして土台は西洋だけど、そのうえで和楽器が和楽器独特の色味を出せているとき、

フルートとは違った、またとない、クールなカッコいいものになるのです。




なにが篠笛らしく、カッコいいのか、

そういう演奏にするにはどうしたらいいのか。




そのために学ぶことは少なくはありませんが、

まず、その音楽の構造をなんとなくでもいいから、

少し理解できるようになれれば、と思いませんか?


今回の講座では、

まさにこの点に焦点を当てていきます。




午前の部では「竹田の子守歌」を、

午後はわたしのオリジナル曲ですが、

篠笛に合う抒情的なメロディを持つ「夕夏里(ゆうかり)」を題材にします。




竹田の子守歌は、日本独自の5音音階(ペンタトニック)でメロディが出来ています。

5音しか使わないけれど、実に深い民俗芸能の響きの世界が拡がっている素敵な曲です。


これに合うようにどういった伴奏、コードを付けていけばいいのか。


これ、実にとっても大事なんです。

え、そんなの、ピアニストに任せておけばいいんじゃない・・?

いえいえ、決して!(笑)



・・・まあ、任せておいても、カッコよくしてくれるかもしれませんが、

やはり主旋律を奏でる笛奏者も、曲の構造を少しでも

わかっているのとそうでないとでは、演奏のレベルがぐっと違ってきます。

想像に難くないと思います。


今回は、竹田の子守歌の音構成(5音)を使って、

色々な響き(コード)のなかで、どんな風にメロディラインが聴こえるのか、といった体験をたくさん、していただきたいと思います。


そして、なるほど、こういった響きとこのペンタトニックが合わさると、こんなクールになるんだな、

または逆に、

こんなチープな感じになってしまうんだな、残念!

などなど、実際に実践して、体得していただきたいと思います。



また、こちらで用意した5音を使った独奏パートを使って、

竹田の子守歌を、間奏に篠笛らしいソロを盛り込んだ1曲に仕上げていきたいと思います。

           *譜面は事前にお送りします。




そして、午後は夕夏里(ゆうかり)という篠笛によく合うメロディを持つ曲です。

きれいなコード進行の、まさに王道!のような曲です。


逆にいえば、コード進行の上にのっとって奏しないと、

どうにもならない、という曲です。


竹田の子守歌は5音音階の5音をどのように使っても、

かなり自由に、それこそある意味ででたらめに使っても、

意外とどうにかなったものが、

こちらの曲になると、コードの進行を理解していないと、

全く曲の良さが出せません。



こうした対照的なものを2曲、題材に取り上げることにしました。



コード進行の上で演奏するのは、

とっても気持ちがいいものです。

そして、よくジャズなどでやっている即興、アドリブですね、

これにも挑戦していただきたいと思います。

出来たら、かっこいいじゃありませんか!

自由自在に♪


といっても、そんなこと、やったことないのに出来るわけありませんね。


でも大丈夫、ご心配なく!

だからこそ、わたしたちがいます。


今回は、いくつかアドリブの譜例を用意して、

事前にお送りします。


事前にちょっと練習してきていただいた上で、

そして当日、簡単なコード進行に合うように、

とってもシンプルなメロディラインを作ってみたいと思います。

やり方をお教えしますから、どうぞ安心してくださいね。



自分にはセンスがないから。

といった声を聞くことがしばしばあります。


でも、センスって何でしょうか?

学ばずとも、一流にできることがセンスでしょうか?


・・・そんなはずありませんよね。

ひとつひとつ学んだものが、センスを培っていくのです。

ですから、センスとは知識だと思います。

そして、いつからでも養えるものです。



誰にでもできます。

とにかく、やってみましょう。


わたしたち講師がサポートしますので、

どうぞ安心していらしてください。


笛は8本調子を使用します。


生のピアノと一緒に学べるのはなかなかないチャンスですので、

ぜひこのセミナーを利用して、豊かな音楽経験の糧にしてくださることを願っています。


詳細、お申込みはこちら↓





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