【笛吹き道中記】朱鷺たたら メルマガ16
- Tatara Toki
- 2019年7月9日
- 読了時間: 2分
更新日:5月14日
こんにちは。
朱鷺たたら(とき たたら)です。
笛は移動ド(階名読み)で12のkeyに応じて12本調子揃っているというお話をしました。
そうしますと、笛を習ってみたいな~という場合、
12本も揃えるの?と思われるかもしれませんが、
それは全く必要ありません。
12本調子はとっても高い音域でピッコロよりももっともっと高いので、
もうたまらん、キンキン音です。
わたしはいままで使ったことがありません。
持っていません。
1本調子は一番低い調子で、12調子のなかで一番長い竹で作られます。
これはへ長調に調律されており、
移動ドでドと吹くと、実際はファが出るという調子です。
移動ドでドレミファソラシ~と奏でると
絶対音高は「F G A Bb C D E」です。
長い竹になると、構えたときに指が届きにくい、
息がたくさんいる、などクリアすべき問題が出てきますが、
1本調子は割合使います。
よく使う調子というのが大体決まっていて、
Bb管の6本調子
C管の8本調子
G管の3本調子
A管の5本調子
といったところでしょうか。
例えばC管を例に取りますと、
ドレミファソラシド、という音高を持つ調子ですので、
もちろんハ長調は奏しやすい
調号を同じくする短調((並行調)のイ短調も吹きやすいです。
一か所だけ変化記号を使うのは特に困難ではありませんから、
♭ひとつの調性も吹けます。(へ長調とその並行調である二短調)
♭ふたつもいけちゃうので、変ロ長調とト短調もOK.
こうしてみますと、C管(8本調子)で6つほどの調性を吹くことができます。
実際は12種類も笛を揃えなくても対応できるということがイメージしていただけたでしょうか?
次回はわたしの教室での笛選びについてお話ししようと思います。
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